しかし、思わぬところからトラブルはやってきます。
「あの日も、お隣の親子と、同じ幼稚園のお友達親子がうちに遊びに来ていました。うちに来てしばらくの間は、子どもたちがプラレールに夢中だったので、その間にママたちはお菓子を食べながら雑談を楽しんでいました。
1時間ほどすると子どもたちが飽きてきて。それで、気分転換になるかと思って『家の前でシャボン玉しようか』と私が提案したんです」
その日は晴天で、空高く上がるシャボン玉に子どもたちは大喜びでした。

最初は吹いて作るだけのシャボン玉あそびでしたが、徐々に浮かんだシャボン玉をいくつ割れるかの競争へと発展していきます。
「幼稚園で忍者ごっこが流行っていたのもあって、子どもたちは『ニンニン!』とか『忍法だー』『100個割れた! やったー』と大騒ぎしていました。母たちも、子どもたちのそばでその姿を微笑ましく見ていたんです」
しかし、事件は起こります。
「突然、『静かにせんかー!』『そのキーキー声、やめろ!』としゃがれた大きな声が聞こえてきて……。向かいのお家から70代くらいのおじいさんが出てきました。あのときは心臓が止まりそうでしたね」