「うちの夫、浮気がバレたときに『きみが僕を見てくれないからだ』と私を責めたんです。当時、子どもが生まれて、私は仕事に復帰した時期。夫はやるやると言いながら家事も育児もろくにやってくれなくて、私は文字通り孤軍奮闘していた。そんなときに夫が外泊したんです」
ユリコさん(仮名・40歳)は当時を思い出して苦々しい顔になった。30歳で結婚、32歳のときに出産し、8ヶ月後に保育園が確保できたため仕事に復帰した。
慣れない育児と仕事へのプレッシャーで、彼女は夫の夜の誘いを拒むしかなかった。誘われるときにはすでに寝落ちしていることが多かったのだ。

写真はイメージです(以下同じ)
「夫は元カノと連絡ととりあっていた。元カノには私も会ったことがあるし、さっぱりした人で『元サヤなんてあり得ないから心配しないで』と言っていたから信用していたんです。なのに外泊したとき、『浮気してきたでしょ』と詰め寄ったら、彼女の名前を挙げた。どうして……と思いました。『
彼女はオレの気持ちをわかってくれた』って。だったら彼女と結婚すればいいでしょって、ありとあらゆるものを夫に投げつけてしまいました」
悔しかった。自分は家事と育児と仕事に追われているのに、夫は自分の心と体を満たすために元カノとよりを戻していたなんて。しかも元カノも既婚者である。
「私が夫を追いつめたんでしょうか。夫は私と子どもじゃなくて、自分自身のことしか考えていなかった。私はそう思っています。当時は嘘をついてほしかったと思ったし、水に流して再構築しようとも考えたけど、結局、無理でしたね。1年後に離婚しました。元カノのほうはダンナさんにはバレなかったので、さっさと家庭に戻ったみたい」
【関連記事】⇒
疲れきった妻に「今日だけ頑張れない?」とセックスを迫り…“レスられ夫”の身勝手さが空回る|ドラマ『あなたがしてくれなくても』
【Amazonで予約受付中!】⇒
ノベライズ本『あなたがしてくれなくても(上)』の詳細はコチラ