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不倫女性を猛烈に反省させた“セックスレス妻の叫び”。近くにいた他人の心までえぐる|ドラマ『あなたがしてくれなくても』

 6月1日に放送された『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系、木曜よる10時~)の8話は、これまで以上のしんどさを与えるヘビーな内容だった。

ドラマ『あなたがしてくれなくても』第8話より ©フジテレビ(以下同じ)

パートナーに断られる辛さ、求められない苦悩

 8話冒頭から、誠(岩田剛典)との浮気を確信した楓(田中みな実)がみち(奈緒)を詰めるシーン、加えて結衣花(さとうほなみ)に対してかつて結衣花が3年前に不倫した男性の妻である鞠子(佐藤めぐみ)が慰謝料を請求するシーン、というハードすぎる2試合がいきなり開始。クライマックスのような展開が繰り広げられ、一気に緊張感が高まる。  まず楓と未知のマッチアップでは“被害者”である楓がみちに謝罪させたりなど有利に試合を進めるが、浮気のキッカケが吉野家のセックスレスだったことを告げると事態は一転。  楓は「たかがレスごときで」と口にする。その言葉にみち自身もイラっとしたとは思うが、それ以上にまさに目の前にいる楓とのセックスレスに悩み苦しんでいた誠の顔が浮かんだのだろう。「たかが、じゃないです。身体の関係がないことだけが辛いんじゃないです」「断られると『私に魅力がなくなったのかな』って。どんどん自信がなくなっていって。それでも毎晩ベッドに入ってドキドキしながら待つんです」とセックスを断ること、求めないことがいかにパートナーの心を殺すのか、思いのたけを必死に絞り出す。  この言葉に、誠を拒んで求めなかった当事者の楓は激しく動揺するが、あくまでも自分自身は被害者という認識が強い。その場では実は加害者でもあったという可能性を頭から消し去りたいのか、「レスが辛いからって不倫して許されるわけじゃないでしょ? 不快だわ」と“正論”を吐き捨て、みちの前から姿を消した。

「私の心は死にました」妻の心の叫びが心をえぐる

 次に結衣花と鞠子のやり取りでは、結衣花は謝罪の言葉を口にして、その不倫相手から連絡は来たものの一度も会っていないと話す。しかし、鞠子は「そんなのどうでもいい。接触したのが許せなかったんです」と一蹴。続けて、「この3年間、空を見て『綺麗だな』と思ったことはありますか? お腹が痛くなるくらい笑ったり、声を荒げるほど腹を立てたことは?」「私の心は3年前に死にました」と、不倫に心が殺されたことを語る。さらにはこの3年間鞠子もセックスレスで苦しんでいたことを告白。そして、「私を殺した女の顔、一目見れて良かったです」と言って店を後にした。 ドラマ『あなたがしてくれなくても』 激高して怒鳴り散らして、コーヒーでもかけてくれれば「あそこまでする?ww」と多少は笑い話にでき、気がまぎれたかもしれない。しかし、“サレ妻”がどれほど心に深い傷を負ったのか、その苦しみが丁寧かつ鋭利に伝わり、結衣花は自分がしたことの重大さに打ちひしがれ、言葉を失うのみ。  また、この試合は陽一(永山瑛太)の勤務先のカフェで行われたため、セックスレスに悩むみちとは真剣に向き合わず、不倫してしまった実績を持つ陽一にもグサッと刺さった。 【関連記事】⇒セックスレスを描いたドラマ『あなたがしてくれなくても』で、夫婦の家が“狭い”理由。プロデューサーが語る 【Amazonで予約受付中!】⇒ノベライズ本『あなたがしてくれなくても(上)』の詳細はコチラ
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どこにでもいそうな夫婦だからこそ生々しい
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ドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)は毎週木曜よる10時より放送中。第9話は6月8日(木)。

あなたがしてくれなくても(上)

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