セックスレス夫婦のディナーシーンが「たまらない…」理由。岩田剛典ファンも歓喜|ドラマ『あなたがしてくれなくても』
『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系、毎週木曜日よる10時放送)第7話は、岩ちゃん(岩田剛典)ファンにとっては、たまらない瞬間が、目白押しだった。
トーク履歴画面にある名前が潜んでいたり、優美なディナー場面があったり、はたまた手料理作りを再開したり。
「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、これまでの出演作品との類似を比較しながら、岩田剛典の魅力を引き立ててみようと思う。
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「本当に同僚に戻ろう」
第6話のラスト、同じ営業部の吉野みち(奈緒)との関係性に踏ん切りをつけようと覚悟を決めた新名誠(岩田剛典)が、彼女に送った文面だ。
夫・吉野陽一(永山瑛太)から、実は不倫していたことを唐突に告げられたみちにとっては、どん底のタイミングだった。新名のことを拒絶しておいて、いざ夫の不貞を突きつけられると、また新名に心のよりどころを見出すのは、ちょっと虫が良すぎるかな。
第7話冒頭、新名は、みちとの思い出を頭から追い出すため、トーク履歴を削除する。手元がおぼつかないが、思い切って削除ボタンを押そうとした瞬間だった。
トーク画面に、ある名前が。それも新名を演じる岩田にとっては、もっとも重要な固有名詞のひとつ。そう、画面にふと顔をのぞかせたのは、映画初主演作『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016年)で、岩田が演じた日下部樹だ(岩ちゃんは、その後も樹という役名を何度も演じている!)。
日下部樹と新名とのトークには、「お疲れ様でした!」とある。新名の悲痛さが極まる場面で、なんて爽やかな。こういうさりげない目配せのある演出、嫌いじゃない!
岩ちゃんファンにとっては、たまらないこの目配せは、当然ネット上で格好の話題になった。演出サイドの粋な計らいを感じたものだが、しかし、第7話は、もっと他にも注目すべき岩田剛典トピックがあるのだから、心してほしい。
注目トピックは、ふたつある。まず一つ目。トーク履歴を削除し、みちとの関係性をあきらめた(かに見える)新名は、久しぶりに妻・新名楓(田中みな実)とディナーをともにする。
正装した新名が、ナイフについたソースをフォークにこするとき、ギロォッとノイズが入る。このノイズを聴いて、店内に流れるBGMが、クリアに耳に入ってくる。
オーストリアの作曲家グスタフ・マーラーによる『交響曲第5番』第4楽章の「アダージェット」が画面に流れる。
ルキーノ・ヴィスコンティ監督作『ベニスに死す』(1971年)のテーマ曲で有名なこの旋律が、まさか岩田剛典とここまでゆるやかに(アダージェットの意味)と溶け合う瞬間に立ち会えるなんて……。
そんな夢見心地の場面で、肝心なのはここから。注目すべきは、料理の隣に置かれたワイングラスの中身だ。新名と楓は、白ワインを飲んでいる。
岩田剛典と白ワインの組み合わせといったら、それはもう。二階堂ふみ主演の『プロミス・シンデレラ』(TBS系、2021年)でもレストランでディナーをする場面があり、老舗旅館の若き御曹司・片岡成吾役の優美な佇まいをオレンジワイン(使われる品種が白ワインと同じ白ブドウ)が、見事に彩っていた。
新名の悲痛さが極まる場面での目配せ
注目すべき岩田剛典トピック
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