
ケンタさんの話によると「ずっとちょっかいを出され続けて、やめてと言ったり、やり返したりしていてもやめてくれなくて、ついに許せなくなってその子を叩いてしまった」のだそう。
もちろん相手を叩くなんて言語道断。
その一方「息子にとって限界だったのだな」と思うと叱る気にはなれなかったと伊藤さんは言います。
そこで、この問題に終止符を打つべく、先生に事の経緯を話し「先方の保護者と話したい」と相談。
すると先生は、ことを大きくするのを恐れたのか、断固反対。
息子がいままでちょっかいを出されて困っているというのを伝えても、先生から見ると「いつもじゃれあっていて仲良く見える」と押し切り、本人が嫌がっていることを理解してもらえなかったと言います。
さらに先生は「いかなる理由があっても暴力はいけないので、そうご指導ください」の一点張りだったそう。
この言葉に腹が立った伊藤さんは「相手に嫌だと伝えてもやめてもらえず、ついに限界で相手を叩いてしまった。叩いたことは良くないと十分理解していますが、では息子は、自分で抵抗をする以外にどうしたらよかったのでしょうか。やられっぱなしに堪えるしかなかったのでしょうか」と先生に質問。
すると先生は「うーん、でも暴力は絶対にいけません」としか言うことはなかったそう。
「何を言っても気持ちを汲んでもらえない先生に絶望しました。息子の気持ちも尊重してくれてもいいのにという悔しい気持ちでいっぱいです」
しかし、その日から、息子への嫌がらせはなくなったとのこと。
「相手もおとなしい息子が必死の抵抗をしたことで、本気で嫌だということを理解してくれたのではないかと思います。小学校中学年を過ぎると、親が出て行くのも嫌がります。何が正解か分かりませんが、味方になってあげられるのは自分しかいないと思うので、見守りながら支えていくしかないのかなと改めて思いました」
子育てには正解がなく、してはいけないことを教えていくのも親の役目。ですがわが子がSOSを出したときに、マニュアル通りではない対応も必要になってくるのかもしれません。
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<文/塩辛いか乃>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。
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