同棲に対しては前向きであった由美さんですが、あまりにも早いのではないかと不安に。
まずは、金額や立地などを話し合おうと提案したのですが、そこで彼の幼さに気付かされます。
「さすがに、わかるじゃないですか。引っ越すにはどのくらいかかるかとか、時期的に避けたほうがいいとか……。家賃相場とかも二人ならこれくらいかなとか。そういうのなにも知らなくて」
あまりにも無知なことに驚きつつも、同棲するのなら現在のマンションをどうするのかなど話を進めようとします。

しかし、お金の話や期間、契約手続きなどの話になると岡井さんは、ほとんど何もわからないため話し合いにならず。
話をしたい由美さんとは対照的に、現実的な話をすると返信が遅かったり、会っていても早く帰りたがったりと、不信感が募り、自然とフェードアウトへと気持ちは向いていったそうです。
「付き合う前にわからなかったのかみたいなことも言われるのですが、彼はいわゆる子犬系というか人懐っこい感じ。常識はあったし、特になにか気になることはほんとに同棲の話が出るまでわからなかったんです」と由美さん。
「話をしている限りは、いろんな人にお世話してもらってきた、言い方が悪いとお金は稼ぐけど“ヒモ”みたいな感じだったのかなと思います。一人暮らしはしていたので他のことは人任せだったんでしょうね」
急なだけでなく、あまりにも非現実的な同棲話。何度か金銭面等話し合いをした由美さんでしたが途中から諦めてしまったそうです。
「何を言ってものらりくらりというか。どのくらいかかるとかどの辺が良くてとかそういう話は、全部わかっているのかわからない“ふ~ん”って返事なんです(笑)笑っちゃいますよね」
恋愛経験が乏しいことは伝えていたため、何か裏があるのではと不安ばかりが募り、自然と離れていきました。
「この年齢で自然消滅って、と最初は思いましたが、この年齢だからこそフェードアウトしても未練なんてないなって今は思います」
今は恋愛や結婚を急いだり焦るのをやめられるよう、自分なりの趣味を見つけているところ。いつか対等に話せる人が見つかることを願っています。
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<文/mayan>
mayan
フリーライター兼マーケター。アイドルをはじめとする、かわいいもの・女の子が大好き。ジャンルレスに執筆する傍らSNS運用分析・リサーチなども得意とする。
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