――当初は2歳だった娘さんも2023年6月で7歳になりますが、お子さんの成長に伴う「子連れ旅」の変化はどうでしょう?
かか:昔は、言葉を上手くしゃべれないので、意思疎通を完璧にできなかったんです。でも、あどけないなりの可愛さはあったし、どこに連れて行っても楽しんでくれましたね。
今はもう、意思疎通ができるし、自分の意見を示すようになったのは大きな変化です。旅先で「海とプール、どっちがいい?」と私が聞くと「海は嫌だ。プールがいい」とはっきり答えてくれるし、たがいの意見を取り入れる旅行ができるようになりました。
――主張するようになると、親子げんかもありそうですね。
かか:ありますね。旅先では、柔軟に動けるように完璧な予定を組んでいくわけではないので「次は何するの?」と、娘が不満を漏らすときもあるんです。
私も「決まってないんだから、やりたいことがあったら言って」と返し、けんかになるときはあるんですけど、そのやりとりも楽しさかなと思っています。

ウズベキスタンのサマルカンド
――物心が付く前の旅の記憶を、娘さんも覚えているのでしょうか?
かか:今も、2歳の記憶を話すときがあり、うれしいです。何となく覚えているのではなく、思い出の写真を見せると「この売店でヤクルトを買った」とか、かなり鮮明に覚えているんですよ。
旅先では、現地のスーパーで買い物をして料理をすることもありますし、生活しているかのように旅行するからこそ、覚えているんだと思います。
――鮮明に覚えているとは驚きです。過去の「子連れ旅」で、印象的だった国はどこですか?
かか:ウズベキスタンですね。ずっと憧れていたし、一人でも行ったことがなかったので娘と「絶対に行く」と決めていました。
特に、“青の都”と呼ばれるサマルカンドは絶対に見たいと思っていて、娘も感動していました。夏場は気温が40~50度に達するほどの灼熱地帯ですが、冬場を選んだので、現地での生活も快適でした。