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39歳女性が「夫の人生を壊してやった」わけ。倒れるまで追い込まれた“産後の地獄”

稲森いずみの表情の険しさに胸がえぐられる

 心配して待っていた夫が起きてくると、陽子は完璧なメイクをして服を着替えて待っていた。このときの陽子の腹の据わった様子には、かなりの迫力があった。身なりを整えた昂太に、陽子は「連れていきたいところがある」と連れ出す。
 昂太の親友で会計士の加集から、昂太が会社の金3000万円を隠し口座に移したこと、夫の映画に出資するスポンサーが理央の父親であるとの情報を受け、陽子の心に火がついた。陽子が夫をともなって向かった先は、理央の実家だった。  何度も裏切られながら、陽子は昂太を信じたかったのだろう。死にきれずに未明の浜辺を裸足で歩く稲森いずみの表情の険しさに胸がえぐられるようだった。我慢に我慢を重ね、夫と息子を両腕に抱えて「やり直そう」と決めたばかりだったのに……。気持ちよく上っていったら、頂上間近で一気に突き落とされるような感覚だっただろう。これ以上、我慢する必要がある? と誰もが問いたくなったに違いない。

「夫は愛人と子どもまで作っていた」39歳女性の復讐劇

夫の不倫に、我慢の限界を超えて離婚したというサラさん(仮名・39歳)。仕事関係で知り合った夫とは、3年の交際ののちに結婚した。そのとき、彼女のお腹には新しい命が宿っていた。 「共働きでしたが、協力しあって楽しい家庭を作っている実感がありました。夫はひとり暮らしが長かったので料理も家事も上手だった。私は産後、復帰したときに昇進がかかっている大事な時期だったので、私の仕事好きを知っている夫はすごくフォローしてくれました」
落ち込む女性

写真はイメージです(以下同じ)

 それなのに、ふとしたことから夫の友人がサラさんに「ダンナさん、不倫してるよ」と暴露してしまう。知りたくなかったが、知ってしまったらなにもなかったことにはできなかった。  共通の友人たちに頭を下げて、いろいろ教えてもらった。なんとサラさんが仕事復帰したばかりのころ、夫と7歳年下の愛人との間に子どもが産まれていたことを知った。
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我慢して暮らしていたら、ある日「匿名のメッセージ」が
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