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「猫の糞尿で汚れたこたつを介護スタッフが…」深刻化する高齢者のペット問題。猫を引き取ったに女性に聞く

今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.111】  大福豆さん(@8DAI7FUKU10MAME)宅で暮らす、みーちゃんとちび太ちゃんは、少し変わった経緯で迎え入れられた猫たち。
みーちゃん(右)、ちび太ちゃん(左)

みーちゃん(右)、ちび太ちゃん(左)

 実は、ケアマネジャーとして働く大福豆さんが担当している利用者Aさんから譲り受けた子たちです。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

認知症とガン発症で猫の飼育がままならない

 大福豆さんは、Aさんの夫・Bさんのケアマネジャーをしていました。気丈なAさんは夫の入浴介助だけを希望。  しかし、Aさんには認知症の兆候があり、餌付けした子猫のみーちゃんを適切に飼育しているとは言いがたい状態でした。 「みーちゃんは部屋をひっかき回して、座布団に粗相。屋内外を自由に出入りしていました」
お迎えして間もない頃の、みーちゃん

お迎えして間もない頃の、みーちゃん

 Bさんの死去後、Aさんの認知症は進行し、さらにガンを発症。  身の回りのことができなくなり、家族からの相談で、大福豆さんが勤める事業所を利用するようになりました。  そんなとき、みーちゃん以外のもう1匹の猫の存在を知ります。ちび太と名付けられたその子は、みーちゃんの子どもでした。

愛猫を心配して入所を拒否する女性

男の子だと思われていた、ちび太ちゃん

男の子だと思われていた、ちび太ちゃん

 Aさんはやがて、室温を調整することもできないほど、衰弱。別居家族が2~3日おきに食事や飲み物を届け、猫のお世話をするようになりました。  そして、看取り期の過ごし方を考えてもらう段階になったとき、大福豆さんは併設されているサービス付き高齢者住宅への入居を提案。しかし、Aさんはみーちゃんとちび太ちゃんのことが気がかりで、入所を拒否したのです。 「家族は里親を探しましたが、なかなか見つからず、保健所に……との声も出始めました。保護団体に相談しようかと思ったのですが、貰い手が違うと母娘猫がバラバラになってしまうという現状や、みーちゃんが産んだ子猫の中で、ビビりなちび太だけを手元に残していたAさんの気持ちを汲みたいと思ったんです」  実は同時期、大福豆さん宅では兄弟猫を亡くした豆くんが認知症のような状態になっていました。
3兄弟の末っ子だった豆くん

3兄弟の末っ子だった豆くん

「大・福・豆という3匹の男子保護猫を飼っていた我が家なら、2匹を一緒に迎えてあげられる。認知症かもしれない豆が現役感を取り戻せるかもしれないし、Aさんにもときどき、姿を見せてあげられると思ったんです」  そこで、大福豆さんは自分にとって“最後の猫”として、みーちゃんとちび太ちゃんを迎え入れることにしました。
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