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「猫の糞尿で汚れたこたつを介護スタッフが…」深刻化する高齢者のペット問題。猫を引き取ったに女性に聞く

猫たちの様子を見るのは「下手なドラマより面白い」

 また、大福豆さんの旦那さんは、みーちゃんにメロメロに。 キャットタワーを楽しむ姿「スリスリしてニャーンと甘えるので、猫の世話をしたことがなかった夫は、みーちゃんのために真っ白なお城のようなキャットタワーを購入しました(笑)。愛情を一身に受ける能力がある美魔女です」  人も猫も虜にするみーちゃんの女帝ぶりや、みーちゃんには従うものの、ちび太ちゃんへの嫉妬心は剥きだしにする豆くん、大福豆さんを独り占めしようとするちび太くんのユニークな猫模様に大福豆さんは日々、笑顔になっています。 向かい合う2匹「下手なドラマを観るより面白い。新しい猫たちが家族になったことで、娘たちや夫と連絡を取り、近況を報告することも増えました」  なお、Aさんとは今も交流があり、ときどき、動画や写真を見たり、同じ事業所で働く介護福祉士の長女さんから「新しい家族の中で元気に暮らしてるよ」と伝えたりしています。

介護職員が直面した「不適切飼育を正せないもどかしさ」

 20年以上、介護業界に身を置く大福豆さんは、これまでにも多頭飼育崩壊や不適切飼育をたくさん目にし、その度になんとかしたいという気持ちと、それができない現状に苦しんできました。  過去には、子猫が死んだと泣く利用者が下駄箱の中にしまっていた亡骸を一緒に取り出し、庭の隅に埋葬したり、糞尿で汚染されたこたつの上掛けを調理の合間に洗って干したりしたことも。 「介護保険では、ペットの世話はNGですが、利用者にとって動物が家族で生きがいだと理解しているヘルパーほど、やむにやまれず隠れて対応してしまう。完全なボランティアです。  2000年の介護保険施行後、改定のたびに利用者への生活援助そのものが大幅に縮小されてしまいました。ヘルパーが善意でしていたペットの粗相の始末などをする時間がなくなり、事態はより深刻になっています」
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ペットと暮らす高齢者が直面する問題
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