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年商150億円、中国出身の女性経営者が「日本で生活していくことを決めたワケ」

努力が報われる国

東京 パノラマ――金さんは、中国に帰りたいと思ったことはありますか? 「住みたいと思ったことはありません。例えば、『昔、中国で食べたアレを食べたいな~』と思ったりすることはありますが…。これからも基盤は日本で生活していく予定です」 ――金さんにとって、日本は住みやすいのですね。 「住みやすいです。私にとって、日本は“平等な国”なのです。『そうじゃない』と言われる日本人の方もいるかも知れませんが…。海外出身の私でも働けるし、こうして生活できています。日本では、頑張ったことがどこかで生かされる、努力が報われると感じます」

住みやすすぎるという問題点も

――そのように日本を褒めてもらえると、日本人として嬉しいです。 「よく『日本はダメだ!』と言う方もいらっしゃいますよね。確かに、日本は住みやす過ぎて、人をダメにするという感覚はあると思います。現在ある“住みやすさ”は、これまでの人たちが作り上げてくれて、成り立っているものです。 ですが、この住みやすさが自分の子供が大人になるまで続くとは限りません。昔は『こんなに安全な国はない』と言われていた日本ですが、最近ではそうは言えなくなってきました。未来の日本の住みやすさは、私たちができることをやり、守るべきものを守ることで作られていくと思います」 <取材・文/まなたろう>
まなたろう
多岐にわたって興味があるアラフォーライター。コーヒーが好きでコーヒーソムリエ資格取得。海外に12年ほど住んでいたため、英語はそこそこ堪能。
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