私はまず、結婚相談所の厳しい現実を伝えることにしました。
「仲人型の結婚相談所でも、辞める人のうち成婚退会って2~3割なんですよ。
結婚相談所に入る平均的な婚活女子を目指しても結婚できないよ」
「え! そうなんですか」

恵さんがびっくりするのも仕方がないと思います。こういう情報はほとんど伝えられることがないのですから。入会前に、希望条件に合致する男性の数は教えてもらえても、ライバルの数なんて知らされるはずがありません。
プロフィールを作り直せば、きっと恵さんはもっと人気が出るということも伝えました。
「
でもそれって仲人さんにお願いしたら、変って思われませんか?」
「よければ、仲人さんに紹介文の変更を依頼するメッセージ文、私が代筆もできますよ」
「でも、言いにくいし」
「修正の少ない書き方もできますよ。少なくとも写真は撮り直そう。
自分のこと、どういう女性って見られたい?」
「柔らかい女性です」
「柔らかい女性に見られたい理由はなぜ?」
「
婚活って、そういう女性に見られた方がいいんですよね」
自分の考えがなく、“正解”に当てはめようとする恵さんには、“理想”がありません。どんな結婚生活が良いのかを尋ねても「普通の結婚」ぐらいで漠然としていました。
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