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40歳、改名、芸能生活20周年…節目の1冊「だけど、僕のアップが少ないんです」新生・新木宏典が込めたこだわり

家族の母校を目の当たりにして思うこと

――撮影中、印象的だった場所を教えてください。 新木:母親と姉、妹の母校の近くのケーキ屋さんですね。中島大祥堂 丹波本店さん。丹波栗を使ったモンブランケーキが印象的でした。栗が大きいというのもそうだけど(笑)。 新木宏典僕は違う高校なんですけど、「そっか。妹も姉ちゃんも母さんも行ってた学校はここか」「その近くにこんなケーキ屋さんがあったんだ」って知ることができて感慨深かったです。 ――ご家族が観ていた光景を見ることができたんですね。 新木:そうですね。当時そのお店があったかどうかは分からないですけれど、こういうところがあったんだな、と思えた瞬間でしたね。 新木宏典

友人のこだわりが詰まったお気に入りの私服

――そして、衣装も気になります。お気に入りはあるんでしょうか。 新木:衣装は全部私服なんですよ。作業をするときや、キャンプに関しては汚れが気にならないような繋ぎのウェアでコーディネイトして、買い物がすぐにできるように以前僕がグッズで作ったキーホルダーとミニウォレットをつけておこう、と。 新木宏典――では、表紙の写真のお衣装も私服なんですね。 新木:この袴パンツとセーターとTシャツに関しては、Ⅲ KTH MY LUCK KEY(サンクスマイラッキー)というブランドのものです。まだ販売はされていないんですけど。 デザイナーの金孫到子とはもともと友人で「究極のパンツってなんだと思う?」という話をしたことがあって、そのときに「日本人だから、やっぱ袴というのが、一番馴染みのあるパンツだと思うんだよね」と話したのを落とし込んだパンツでした。サンプル品で試行錯誤してる最中のものなので、売り物ではないんですけど、気に入りすぎて買い取ったんです。 新木宏典――すごくいろんな想いがこもっているんですね。 新木:友人がクリエイトしていこうとしている世界観と自分がベストだと思っている道がすごく似ていたんですね。日本人に合った日本の服をどれだけ日用品として作り上げるかということを目的としていて僕はそこにすごく共感できました。 着物、和服、シルエットになってくるとモード系が多かったりしますけど、小奇麗に着たいわけじゃないんです。武士なんてずっと同じ袴を着ていたわけだから。「それを考えたら作業服に近いんじゃない?」とか「日用服にしないと、和服で作る意味って見えてこないと思うんだよね」とか本当にいろいろなことを話していた友達なんです。この服は今どのタイミングで販売できるかはわからないのですが、商品の品質が落ちない素敵なものを遠くない未来に販売してくれるんじゃないかなと思っています。 ――服のコンセプトと、フォトブックのコンセプト、なんとなく似ていますね。 新木:そうですね。新木が地元に帰ってきたという流れなら、私服でナチュラルに撮っていくことが、丹波ガイドを作る上ですごく意味があるんじゃないかなと思いました。だから、スタイリストはつけずに進めていこうという中で、僕がヘビロテするようなアイテムを着用したんです。フォトブックが発売されるときには、まだ服は発売されていないと思うのですが、見た方には楽しみにしていただければと思います。 新木宏典 <取材・文/ふくだりょうこ  撮影/中川菜美>
ふくだりょうこ
大阪府出身。大学卒業後、ゲームシナリオの執筆を中心にフリーのライターとして活動。たれ耳のうさぎと暮らしている。好きなものはお酒と読書とライブ
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●撮影  : MARCO/吉田一之
●発行  : 東京ニュース通信社
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