――たしかに、このデザインは見た瞬間に安全のためのものとわかりますね。
西野「商品化して、みなさまから『デザインの勝利だね』とおっしゃっていただけることがあります。実際に工事現場で使われているヘルメットは、幅広い年代に知られています。安全のために使用するアイテムなので、説明をしなくても多くの方に認知もしてもらえます。色もとても目立ちます。
一方で、子供が喜ばないとハーネスをつけてもらえませんし、つけてもらえなければどんなに安全性の高いハーネスでも意味がありません。ダンプカーなど工事現場にある“はたらく車”って子供にも人気ですよね。
実際に工事現場で働く方が身につけているものなので、本物仕様で子供も喜んでくれます。子供が自分からつけてくれることも大事だと思ったんです」
――デザイン以外にもこだわりがたくさんありますね。
西野「リュックの肩紐の部分に反射材をつけています。保育園などのお迎えの時間は夕方が多く、夕方は交通事故が多い時間帯です。小さなお子さんの身長だと運転手から見えにくく、事故のリスクも高まります。
肩紐に反射材をつけることで、夕方でも運転手から認識できるようにしました。反射材をつけることで安全性も高まりますし、安全ベストのような本格的な見た目にもなり子供にも喜んでもらえました」