生理が止まると「よかったね」と言われたことも…。女性フィギュア選手が求める“多様な美しさ”とは
「髪がブロンドで瞳が青かったら…」と言われたことも
国際舞台で活躍する小松原さんは、これから世界を目指す若きアスリートのため、審美系競技の環境がさらに良くなっていってほしいと語ります。
「昔の話ですが、私も体型について指摘されたり、『もしもあなたの髪がブロンドで、瞳が青かったら、同じ演技をしたとしても点数は倍だっただろう』と言われたことがあって……すごく傷つきました。でも今では、この身体で、この髪の色で、この瞳の色が、私のありのままの『美』なんだと、誇りを持ってパフォーマンスしています。
競技の世界は、選手一人ひとりの個性を活かせる場であってほしいと、強く思います。人と違うところを『美』と昇華する、そういう考え方が広がれば、もっと多様な美しい表現が増えていくと、私は考えています。
そしてそうした環境作りこそが、選手のフィジカル、そしてメンタルの健康を支えるキーポイントになるのではないでしょうか」
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<取材・文/菅原史稀 監修/六本木レディースクリニック院長・小松保則(卵子凍結に関する部分) 撮影/山田耕司>


