松本穂香が出会った「超上質なB級映画」絶妙すぎる“エログロ”に思わず感動
人の持つ美しさと恐ろしさの可能性を想像
そして、たいへん潔(いさぎよ)い監督の好み爆発であろうラストシーン。「え、そこで終わり?」と物足りなさを感じつつ、そのモヤモヤがなんだか面白くてニヤニヤしてしまいました。
まだまだ観たい! そんな観客の心まで読み取ったようなラストシーン。なんて言っておきながら、シーンの意図もこの映画の伝えたいことも、何ひとつわからなかったのですが。でもそれでいい! それが楽しい。
人の持つ美しさと恐ろしさの可能性を想像させられる、不思議不気味おもしろ映画でした。映画館で、ぜひ!
●『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』
配給/クロックワークス/STAR CHANNEL MOVIES 新宿バルト9ほか全国公開中 ©Serendipity Point Films 2021
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<文/松本穂香>
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1997年2月5日生まれ。大阪府出身。2015年『風に立つライオン』で長編映画デビュー。2017年連続テレビ小説『ひよっこ』に出演して注目を集め、2018年にはTBS日曜劇場『この世界の片隅に』で主演に抜擢。2023年、映画『“それ”がいる森』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2024年10月期月9ドラマ『嘘解きレトリック』では鈴鹿央士とともにW主演を務めた
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