藤田ニコル結婚発表写真が“カンペキ”なワケ。お相手のジュノンボーイグランプリ俳優とは
稲葉友は“言葉を持った俳優”である
俳優、エッセイストに加え、ラジオ・パーソナリティの顔も持っている。稲葉がパーソナリティを務める『ALL GOOD FRIFAY』(J-WAVE)で共演するLiLiCo(今回の結婚の証人!)の存在が大きい。 「出演した作品を言葉で説明できないとダメだと強く感じた」と稲葉が言うように、映画パーソナリティであるLiLiCoの発信力に触発されたことがエッセーを書くきっかけになった。 これは持論だが、超一流の表現者とは“言葉を持っている人”だと思う。寄せ集めの生半可な言葉じゃない。目に見えない表現する感覚をちゃんと言葉にできる力だ。筆者のインタビューからも明らかなように、稲葉は言葉を持った俳優だ。だからトークも文章も演技も面白い。 最近出演機会が多いNHKドラマでの活躍には目を見張る。吉岡里帆主演の『しずかちゃんとパパ』(2022年)では、くるくるロン毛のイカした元ヤンキー。『つまらない住宅地のすべての家』(2022年)ではオタク青年。 どれも味わい深い。言葉を大切にするから噛みしめられる台詞にも魂が込められる。でも力は入らない。ここが30歳の大台を迎えた俳優の余裕とコントロールされた配分だろう。藤田との結婚がさらなる肥しとなるはずだ。 <文/加賀谷健>


