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薄毛は遺伝じゃなくて、“頭皮にいる菌”が原因かも?いまらできる対策をプロが解説

過剰に増えると炎症が起こりやすくなる菌も

 何らかの原因でバランスが崩れ、勢力を伸ばしてくる菌の中には、頭皮に悪さをする菌も含まれています。  その一つが、コリネバクテリウムです。コリネバクテリウムは、通常のバランスの中では悪さをしませんが、過剰に増えると頭皮に炎症が起こりやすくなるといいます。  前述の大規模調査では、頭皮が炎症を起こして赤くなっている人ほど、薄毛になりやすく、白髪の本数が多いという研究結果が出ているというのです。  ちなみにアクネ菌はニキビの原因菌として有名ですが、頭皮では悪さをする菌ではないらしく、アクネ菌が多いとコリネバクテリウムに負けにくいようです。

脂っこい食事を控える

頭皮 話を戻して、頭皮の常在菌バランスを整えるにはどうすればいいのでしょうか。  研究者からの提案は、まず食生活のコントロールです。頭皮のコリネバクテリウムは、皮脂の分泌量が増加すると、それにともなって増えることが分かっているため、脂っこい食事を控えることが推奨されます。  また、頭皮の常在菌が死滅してしまうような状態も良くないといいます。  例えば抗生物質のむやみな長期服用などは、体にとって有益な常在菌まで殺菌してしまう可能性があるため、気を付けたほうがいいそう。  もちろん治療中などに必要とされるときは重要ですが、医師の指導のもと適切な使用が望まれます。
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頭皮の状態観察を
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