
我が子も3~5歳はお菓子ばかり食べる時期もありましたが、今では大人と同じように食事を楽しめるように成長しています。食育の秘訣は、むやみに否定しないこと!
次に、今心配しているママやパパがいるとしたら、どうか安心してくださいとお伝えしたいと思います。
ここで、我が子のケースをちょっぴり紹介させてください。私は小学2年生になる男の子を育てる母でもあります。息子は生まれつき食が細く、親である私はいつも「もっと食べさせたい」という気持ちでいっぱいでした。
旅先では食が合わず、スーパーで購入したチョコチップクッキーを食べることもありましたし、咀嚼力の弱い幼児期においてはしっかりした食感の肉料理や野菜料理をほとんど食べてくれないこともありました。
そんなとき、私が大切にしたのは、そんな息子の姿勢や気持ちを一方的に否定しないこと。思うように食べられないときに、自分でおいしいと思える食べ物を探す出す姿勢を、まずは肯定的に受け止めることにしました。
そしてもっとも大切にしたことは、食事がつらい時間、つまらない時間にならないようにすること。
食卓におけるちょっとした発見や喜びを一緒に経験することで、「食事は良いことが起こる楽しい時間」という価値観を醸成することを心がけました。子どもが収穫してきた野菜でカレーを作って家族で味わうなど、本当になんでもいいと思います。
結果として8歳になった息子は、どんな場所でもそこでの食事を楽しめるように成長しました。お菓子ばかり食べているようなことは1日たりともありません。

次に、万が一お子さんがお菓子中毒に陥っている場合、子どもをどう救えるのか? について考えてみましょう。
まずは焦らず冷静に、親自身が「お菓子を悪と決めつける、お菓子を食べ過ぎる子どもを叱る」信仰に陥っていないか、確認してみるところからはじめてみましょう。
お菓子を否定するのではなく、お菓子のすばらしさを一緒に確認するのが第一優先で、少しずつ「じゃあどんなときに食べたらいいのかな?」という話が楽しくできるような関係性を目標にしてみてください。焦ってしつけを施そうとすると、かえって逆効果になることがあります。
つまり、お菓子を悪者にしても解決には至らないということです。「なぜお菓子が悪い?」の理由がママ・パパの中に明確にあれば子どもに説明がつくかもしれませんが、なんとなく悪と決めつけている場合は、子どもが納得しなくて当然です。
そして問題の根本にあるのがお菓子うんぬんではなく、栄養バランスの偏りや食シーンへの適応力の未熟さであることに気がつけば、それらの改善はそれほど難しくないと思います。