シてくれない男性には“する日”のルール決めが効くことも。セックスレス解消法をプロに聞く
こんにちは、コラムニストのおおしまりえです。
日本の夫婦に“圧倒的に足りないもの”。セックスレスの大きな原因にも
子どもという存在を望んだものの、セックスや治療への取り組みが上手くいかず、それを機にセックスレスに陥る夫婦が日本には多いと言います。
潮さんにお話を聞くと、そういった“不妊レス”の中にもパターンが2つあると教えてくれました。
「妊活とセックスレスのご相談は多いですが、妊活前からレス問題があったケースと、妊活中にレスになってしまうケースの2つに分けられます。
妊活前からレスだったケースは、もともとレス気味でありながら、子どもがほしいからといろいろ頑張ってみたものの上手くできなかったり、検査で男性が心理的に抵抗感を抱いたりして、嫌悪感が募って前以上に性生活が上手くいかなくなるといったものです。
こうしたカップルは、そもそも“性欲の相性”が合っていないこともよくあります。性欲は身体の相性とは違い、努力で改善しにくいものです。
また、強い人と弱い人とでは大きな開きがあり、それを埋めようとするのは難しいんですね。本来であれば、こうした性欲の相性は事前に見極めたほうがいいのですが、交際期間が短いと分かりません。また2~3年ほど付き合えば、弱い方は求める頻度が下がりますし、同棲などすればおのずと分かるのではないでしょうか」
結婚相手を決める際、私たちは性格や諸条件も踏まえて判断します。総合的に判断しようとすると、性の問題を打ち消しがちなのだそうです。
潮さんは、「当人が性的な繋がりを大切にするのであれば、合うかどうかはちゃんと考えたほうがいい」と話します。
「もう一つ、妊活中にレスになるケースでいうと、女性が妊活に焦り、夫を怒鳴ったり強行突破したりした結果、子どもができた途端に男性が『もうしたくない』となるケースがあります。
また、子どもを授かるというゴールを目指して話し合って取り組んだものの、産後になったらコロっと女性の態度が変わり、男性はその変化についていけなくなり『もういいや』と、セックスを諦め、最悪な場合、浮気に走ることもあります。
女性は産後や授乳中は性欲が低下すると言われていますし、育児で疲れてそれどころではありません。しかし男性は、その間置き去りにされて傷ついてしまうという構図です」
日本では今、4.4組に1組の夫婦が不妊治療に取り組んでいると言われています(厚生労働省)。
しかし不妊治療の現場では、夫が治療に非協力的であったり、事務的な行為に抵抗感を感じたりと、なかなか前に進めないといった問題も起きているとか。
妊活や不妊治療をキッカケにセックスレスになる夫婦も多いと言いますが、前回記事に続き、男女の性の悩みに多く立ち会ってきた、カウンセラーの潮英子さんに、不妊治療とセックスレスの関係について話を聞きました。
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