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BTS・ジョングクは何がすごいのか。愛くるしい末っ子感と、歴史的偉業の“中身”

犯罪的な末っ子感

BTS, THE BEST

2021年にリリースされたBTSのベスト盤『BTS, THE BEST』

「BTS」のメインボーカルにして最年少メンバーであるグクは、9月1日に誕生日を迎え、26歳になった。え、もう26歳なの? いや、まだそんな年かと思うべきか。黙っていても誰しも年は重ねるもの。  何とも人懐っこく、愛くるしいあの末っ子感は、いつまでも変わらない。それはどこか、「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」での末っ子キャラが可愛がられ続ける岩田剛典を思わせもする。  可愛い可愛いと思わずめでたくなるグクなのだが、いやいや腹筋はバキバキだし、右腕のタトゥーもごりごり刻まれているワイルドなギャップもある。なのにあの末っ子感が、反則どころか、犯罪的なのだ。

作品に刻まれるシグニチャー

 名前の響きのよさもあるかもしれない。ジョングク、ジョングクと何度でも呪文のように呟き、繰り返したくなる。そんな中毒性がある。ことによると、ソロ曲以上に音楽的かも。  ソロアーティストとしてはまだ駆け出しであるにも関わらず、すでに重鎮スターのような存在感なのだ。早いところ『ジョングク』というタイトルの1stアルバムをリリースしてほしい。  イギリスから世界的な知名度になった歌姫デュア・リパ(グクよりふたつ年上の28歳)の1stアルバムもそうだった。真に世界的な名声を獲得することが約束されたポップスターは、自分の名前をシグニチャー(署名)として作品に刻む権利があると思う。
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グラミー賞の栄冠に輝く日
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