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乳がん手術前夜「やっぱり取らなきゃダメ?」動揺する私に医師がした“神対応”

手術前夜、いよいよ緊張してきた…

マジック いかにもヘルシーな病院食を食べ、病院から見える夜景を眺めたりと入院初日を楽しんでいましたが、明日執刀する担当医、S先生から処置室に来るように呼ばれました。  明日の執刀に備え、ガイド線のようなしるしを胸につけておく、ということで、ペンで何やら線をひかれます。なにか身体に描く専用のペンがあると思いきや、普通の極太油性ペンでサラサラとわたしの胸に線を引いていきます。  ここをこういうふうに切り取るのか……と思うと、いよいよ自分の胸がなくなる実感が迫ってきました。乳がんの悪いところを残さず取っちまいな! と全摘覚悟を決めたのに、いざなくなると思うと、急に寂しさと不安が襲ってきます。

「やっぱり全摘しなくちゃいけないですよね」

 そして思わず主治医の先生に「いまさらですけど、やっぱり絶対全摘しなくちゃいけないですよね?」と念押しをしてしまいました。今さらですよね。  もうすべてがその方向に向かって動いているのに、聞かずにはいられませんでした。  きっと、変なヤツだと思われているだろうなと思い「もう覚悟しているつもりだったのに、いよいよとなると名残惜しくなってしまって……すみません」と言うと、S先生は優しく「そりゃ、自分の胸がなくなるんだから、いろいろ考えちゃいますよね」と神対応で答えてくれて感激しました。  手術前日の夜に変なことを聞いても優しく受け止めてくれるS先生に担当してもらえるなんて、なんだかすごく幸せ者だなぁと、ほっこりした気持ちで病室に戻りました。
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手術前夜、やっぱり眠れない夜
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