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「見た目がいい」と言われてきた女性が、ストーカー男に吐かれた“最低な一言”。どこまで人を傷つけるのか|ドラマ『いちばんすきな花』

 10月19日に『いちばんすきな花』(フジテレビ系、木曜よる10時~)の2話が放送された。1話では“2人組”が苦手な4人の主人公、塾講師の潮ゆくえ(多部未華子)、出版社で働く春木椿(松下洸平)、美容師の深雪夜々(今田美桜)、イラストレーターの佐藤紅葉(神尾楓珠)が各々「なぜ2人組が苦手なのか」を口にして、嫌というほど身につまされる思いに浸れた。
木曜劇場『いちばんすきな花』

木曜劇場『いちばんすきな花』©フジテレビ

 2話でも、登場人物の心情を察して胸が締め付けられるシーンは少なくなかった。  冒頭、ゆくえが同窓会に出席し、そこでかつての“仲良し4人組”の結婚式に自分だけ招待されていなかったことを知るシーンは切ない。同級生も変に気を使って「すごいこぢんまりやったの、結婚式」と口にするが、そのフォローは酷でしかない。傷口に余計に塩を塗り込むだけでしかなく、ゆくえが受けた精神的ダメージは相当だっただろう。 【前回記事】⇒旧友から「サシで飲まない?」と電話。嬉しかったのに…その“用件”が心臓に悪すぎた|ドラマ『いちばんすきな花』

ストーカー男の捨てゼリフにイラッ

 夜々が同僚の男・相良(泉澤祐希)から言われた言葉も、辛くなるだけではなく胸糞が悪い。1話で夜々は相良と飲みに行くが、帰り際に相良から急に家に誘われ、拒否すると「じゃあなんで2人で会ってくれたの?」「軽い気持ちで男と2人で会うの良くないよ」と逆ギレされた。  それでも相良はまだ夜々と仲良くなりたいらしく、2話では夜々の家で待ち伏せ。
木曜劇場『いちばんすきな花』

木曜劇場『いちばんすきな花』第2話より ©フジテレビ(以下同じ)

 相良の姿を見て夜々が公園に逃げ込むと、そこに偶然いた紅葉と遭遇。しつこく追いかけてきた相良に対して、夜々は紅葉の腕を組んで「彼氏」と嘘をつく。これに相良は「夜々ちゃんもったいないよ。もっと自分を大事にしたほうがいい。内側から愛される人にならないと」と謎のアドバイスを始め、さらには紅葉に「この子ね、顔が良いだけだよ」と言って去っていった。

顔が良いからこそ抱える苦労と寂しさ

 急に家に誘い、ストーカー行為をして、さらには暴言を吐く。相良の言動には驚きを隠せない。
木曜劇場『いちばんすきな花』

木曜劇場『いちばんすきな花』第2話より ©フジテレビ

 夜々は2話後半で「顔が良いだけ」と頻繁に言われてきた過去を口にしていたが、顔が良いために相良のように勝手に勘違いして暴走や逆上をする男性と何度も遭遇してきたのだろう。「顔が良いとメリットが多い」と思われているが、顔が良いからこその苦労や夜々が抱える寂しさを、感じずにはいられなかった。
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“勘違いの芽”を丁寧かつ確実に潰すには
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