しかし、しんどいシーンばかりではない。4人の会話を見ているとついついクスッと笑いたくなる。
ストーカー男・相良が去った後、ブランコに乗って夜々と紅葉が話すシーンでは、「彼氏」と噓をついたことを気にする夜々は「大丈夫ですか? 彼女とかいます?」と聞く。紅葉が「いないです」と答えると夜々は「良かった」と胸をなでおろすが、その刹那「
今ほっとしたのはあれです。『私にもチャンスあるんですね』っていう、あの思わせぶりなほうのやつじゃなくて」と慌ててフォローする。

木曜劇場『いちばんすきな花』第2話より ©フジテレビ
夜々は“顔が良いため”に様々な勘違いを大量生産してきた過去があるからこそ、そういった誤解を招きそうな発言には敏感なのだろう。夜々なりの余計なトラブルを避けるための処世術であり、本人としても必死だったのかもしれないが、それでも勘違いの芽を丁寧かつ確実に潰す様子は面白かった。

木曜劇場『いちばんすきな花』第2話より ©フジテレビ
他にこんな会話もあった。椿が夜々に「ちょっと失礼なこと聞きますけど」と言った途端に口ごもり、「あ、待って」「失礼にならない聞き方考えるんで」と言って頭をトントンする。そして、「干支は何ですか?」と聞くと夜々は「26歳です」と回答。質問に対する答えになっていないものの、椿が本来聞きたいことを察して答えるシーンは思わず笑ってしまった。