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離婚を申し出た妻に「さんざん養ってもらった恩人への言葉か!」絶叫し暴れる夫。妻の静かな本音が夫より勝った理由

MEGUMI企画プロデュースのドラマチューズ!『くすぶり女とすん止め女』(テレビ東京)の3回目。49歳にして社会に出たくすぶり女の郁子(西田尚美)は、スキルがないために女を売りにしてしまった営業で、結局、3000万の売り上げをあげた。
一方で、その勤務先が夫の出向先だとわかり、郁子は戦々恐々としている。そして次の営業先でも、同僚の25歳ほのか(香音)とコンビを組んで仕事を成功させる。

何もしないで文句を言う夫/家事をする息子 世代の大きなへだたり

仕事は順調なふたりだが、私生活はハラハラものだ。郁子の夫・武(勝村政信)のモラハラはひどく、見ていてイライラしてくるほど。たった200円合わないだけでネチネチ文句を言われ、帰宅後の夫はゲーム三昧(ざんまい)。郁子は夕飯の支度から洗濯まで、座る間もなく家事をこなしていく。
疲れ果ててうっかりうたた寝した郁子が起きると、全寮制の高校から逃げ帰ってきた息子が洗濯物を畳んでいた。「やってくれたの?」と言う母親に対しての息子のセリフがいい。 「やってくれたもなにも、別に母さんだけの仕事じゃないでしょ」 若い息子は、父親世代と違って家事に抵抗がない。家族の洗濯物なら、家族だれもがやるべきだと息子はわかっているのだ。このさりげないやりとりの間に、世代による大きな隔(へだ)たりがあると感じさせられる。

「オブラート」の言葉が笑える。人は正直であるべきか?

一方のすん止め女・ほのかは、つきあっている男に遊園地デートに誘われて舞い上がっていた。ところが3時間待っても男は来ない。 すっぽかされたと気づいたのは遊園地が閉園するとアナウンスがあったころ。頭に来て、マッチングアプリで2位の男と待ち合わせてしまう。この男・隼斗(中川大輔)が、軽いけど鋭く本質を見抜く目があって、なおかつ正直なのがおもしろい。 口から先に生まれてきたようなほのかに「あんた、オブラート持ってないの?」と言わせるほど率直なのだ。何でも言いたいことを言っているように見えるほのかだが、実際は気を遣い、バランスをとりながら生きているとわかる。
すっぽかされたことを愚痴(ぐち)るほのかは、隼斗に共感を求めるが彼は「一方の意見だけじゃわかんないなあ」とつぶやく。 ほのかは「あんたね、女が愚痴ってるときは、そうだねそうだねって肯定だけしてればいいの。本心なんて裏側でつぶやいてればいいの」と言う。すると隼斗は「そういう男が好きだから、そういう目にあうんじゃないの?」と至極(しごく)まっとうなことをいうのだ。 ほのかのダブルスタンダードが打ち砕かれていくが、正直すぎる隼斗に、ほのかは腹を立てながらもどこか惹かれ、一夜をともにしてしまう。
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離婚の申し出にモラハラ夫の定番セリフを絶叫
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