
主食とおかずを必ずしも分けて用意しなくてもOK。たんぱく質食材を挟むだけで工夫ができます
厚生労働省の調査によると、子どもだけではなく大人も含めた現代日本人がたんぱく質不足であるというデータが出ています。
これによれば、現代人のたんぱく質摂取量は戦後まもない1950年代と同水準にまで減少しています。たんぱく質を重視する理由は、次の二つが大きく関係しています。
①朝のたんぱく質が筋肉を増やす
近年の研究(※1)では、3食のうち朝食で摂ったたんぱく質がもっとも筋肉になりやすいことが明らかになっています。
②朝食のたんぱく質は、友達とのトラブルを減らす
たんぱく質をしっかり摂ることが周囲の人たちとのトラブル軽減につながるといった研究データが出ています(※2)。
またたんぱく質には血糖値の急上昇を穏やかにする働きもありますから、主食を何にするか? ではなく、「たんぱく質を摂取しやすい主食のスタイルは何なのか?」を点検してみることは有意義であると考えます。
そこでここからは、無理なく少しでも簡単にたんぱく質を摂取するためのアイデアをいくつかご紹介してみたいと思います。
最初から教科書通り、他人スタイルを全部習得することは難しいですから、できることからはじめてみるのがオススメです。
<参照元>
※1…早稲田大学HPリリース「
タンパク質摂取時間と筋量増加の関係」より
※2…『医師が教える 子どもの食事 50の基本 脳と体に「最高の食べ方」「最悪の食べ方」』(ダイヤモンド社)より

冷凍シュウマイ、目玉焼き、加熱しなくても食べられるウインナー
まずは、加熱不要のウインナーやハム、レンチンするだけで食べられるシュウマイやハンバーグなどの冷凍食品はいかがでしょうか? 継続性を考えれば、冷蔵庫の状況や子どもが好きなメニューを優先していいと思います。

冷凍餃子をスープスタイルにすれば、主食でたんぱく質摂取が可能に
二つ目は、冷凍餃子をスープスタイルにして出すアイデア。主食とおかずを両方用意する時間がないときに便利です。同じ視点で、甘いだけの菓子パンではなく肉まんを選ぶのもアリ。
「これはダメ!」と否定するよりも、「こう変えれば少しでもたんぱく質が足せる!」というポジティブ思考が大切です。