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夫の5人の不倫相手を妻が次々と破滅させる。その意外な方法とは|ドラマ『インターホンが鳴るとき』

夫の不倫疑念が確信に

©「インターホンが鳴るとき」製作委員会 夫・田中真治(堀井新太)と息子と暮らす家でもデジタル環境が整備されている。便利ではあるが、彼女の心はどこか置いてきぼりな様子。毎日、ボイスチャットだけを支えにしている。  ある夜、インターホンが鳴る。結花の一声で外のカメラとテレビ画面がリンクする。画面に映るのは見知らぬ女性。真治に会いにきたという。何だか怪しい雰囲気を漂わせる。  どうやらお金を返しに来ただけのようだが、結花は何となく不倫を疑い始める。それで真治が寝ている間にスマートフォンをチェックすると、5人の女性たちとのあられもないやり取りを見つける。結花の疑念が確信に。  高度なデジタルの時代なのだから、もう少し不倫をうまくデジタルに処理して隠せないものかとも思うのだが、このあたりはアナログであり続ける人間の初歩的なミスというか、エラーなのだろう。

AI不可侵の聖域

©「インターホンが鳴るとき」製作委員会 実際、結花はアナログな人間だ。彼女がパート勤務で担当するのが、食品売り場の実演販売。このスペースと業務だけは唯一、AIが不可侵な領域として描かれている。 シフトが減らされている結花にとっては大切にしたい仕事だ。ある日、いつものように実演販売をしていると、常連客・佐伯海斗(古屋呂敏)が声を掛けてくる。彼は結花に好意があるようで、商品を買っていく。 そう、この不可侵の領域は、結花がボイスチャット以外に、誰かと気を許してコミュニケーションできる聖域でもあるのだ。この聖域内では、人間はアナログな存在として、人間らしい振る舞いが辛うじて許される。 第1話ラスト、真治の不倫現場に出くわす結花と海斗は、すでに共犯者的な関係性に見えた。
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アナログな2人による“不倫討伐”
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