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NHK朝ドラ『マッサン』俳優が43歳と聞いて驚き。最新作の“激シブ”姿とは

2度目の次元大介までの間

 とはいえ、玉山鉄二は常に玉山鉄二なのだ。実は根っ子の部分では何も変わってはいない。彼の渋さにエグみはないし、単なるイケオジなわけでもない。やはり今でも若々しさと表裏一体の人なのではないか。  だからこそ、まさか二度も演じることになるとは思わなかっただろう次元大介、9年ぶりの姿は、いぶし銀ではなく、若々しさを反転させた究極の激渋とでも形容できるだろう。  でなきゃ、どこか軽々と、ハツラツとした晴れやかさを不思議と感じるわけはない。 『次元大介』冒頭場面、夜のポーランドでチンピラと対峙し、先に銃声を鳴らす瞬間の腰つきを見ただろうか。あの反射的な銃さばきは、とてつもなく若々しい体幹によって支えられている。  1度目の次元大介役があり、直後に『マッサン』の老齢が続き、準備は整った。2度目の次元大介までの間、自分はちょいと世間から隠れるが、それまでは辛抱してくれよな。  そうして玉山は身を潜めるふりをしていたのではないだろうか。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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