MEGUMI(42歳)が“真のタレント”といえる理由。イエローキャブから俳優、プロデュース業へ
第二のブレイクと言われるほど、MEGUMIは多岐にわたり活躍している。
特にここ数年、コロナ禍を経てプロデュース業に乗り出している。テレビ東京で10月10日にスタートしたドラマ『くすぶり女とすん止め女』(毎週火曜深夜24時30分)では、企画も兼ねて女性という存在のポテンシャルを問うている。
「イケメンと映画」をこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が、グラビアアイドルから俳優、プロデューサーへと転身を続けるMEGUMIを解説する。
グラビアアイドル出身者には、なかなか味わい深く芸達者な俳優が多い。例えば小池栄子。今や俳優としての経歴しか考えられない小池だが、グラビアだけでなく俳優業も増えてきた頃に主演した『接吻』(2008年)には度肝を抜かれた。
万田邦敏監督の端正なワンショット、ワンショット中、驚きと恐怖が同時に押し寄せる表情を刻みつけた。同作で小池がテレビ画面に釘付けになる場面の演技は、ただごとではなかった記憶がある。
そんな小池栄子に比肩するひとりが、MEGUMIだ。デビュー時はともにイエローキャブに所属していた。MEGUMIの肩書を「タレント」と一括りにしたとしても、この人はほんとうの意味で才能(タレント)ある存在だと思う。
グラビアアイドルとしてキャリアをスタートし、テレビタレント、俳優、プロデューサーなど、現在のMEGUMIの活動は多岐に及ぶ。小池同様に俳優としてのイメージが強いだろうか。
でもMEGUMI本人は、グラビアアイドルから俳優に転身するにあたってだいぶ苦労を強いられたようだ。転機は、2009年に子どもが生まれたことだった。より本質的に自分という存在を表現するため、彼女は俳優の道を志した。
バラエティ番組出演はすでに多かったが、俳優となると当初はなかなか役をもらえなかったみたいだ。「グラビアアイドルが女優?」みたいな風潮がまだ世の中にあったせいかもしれない。だが、彼女はそんな心ない偏見を見事に吹き飛ばす。