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クラスの“一人ぼっち”と“陽キャラ”が、大人になって立場逆転。再会したら「地獄の会話」が始まった|ドラマ『いちばんすきな花』

篠宮は紅葉にマウントをとりたかったのか

 紅葉がこのようなセリフを口にしたのは無理もない。水のセールスの電話をよこしたり、ナンパを手伝わされたりなど、紅葉にはまともな友達がいない。だからこそ、見下していた“ぼっち”の篠宮と黒崎が今もなお関係性を深めていることに悔しさを覚えたのだろう。また、篠宮が今クリエイターとして成功していることに対する嫉妬心もあったのかもしれない。 木曜劇場『いちばんすきな花』 篠宮が紅葉にオファーを持ち掛けたことは、“学生時代の感謝”はもちろんだが、“かつて自分を見下していた紅葉を見返したい”という気持ちもあったのではないだろうか。そこを察して、悔しさや悲しさのあまり紅葉はネタばらしをした可能性もある。  これまで表面的な良い人の顔しか見せてこなかった紅葉の嫌な部分、ひいては人間らしい部分が垣間見えたシーンだった。

クラスの中心にいる人たちにも苦労がある

 紅葉の告白は残酷さをまとっていたが、それと同時に“陽キャ”の苦悩も感じさせられた。篠宮から見れば、紅葉は陽キャグループの“ビジュ担当”として、話題の中心にいつもいた憧れのクラスメイト。何をするにも友達と一緒で、孤独とは対極にいる存在と思われていたが、紅葉は集団にいながらも常に孤独感を抱いていた木曜劇場『いちばんすきな花』 2話でゆくえ(多部未華子)と一緒にバスに乗っている最中、夜々(今田美桜)は「私、グループの中心的な感じだったんですよ。自覚も希望もしてなかったけど、そういう位置づけで」と、望んでいないにもかかわらず、1軍グループに入れられていた過去を振り返る。ただ、クラス内で流行った交換ノートをすぐに書いて次の人に回したりなど、内心ではクラスメイトに嫌われないように必死だったという。 【関連記事】⇒「見た目がいい」と言われてきた女性が、ストーカー男に吐かれた“最低な一言”。どこまで人を傷つけるのか|ドラマ『いちばんすきな花』
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陽キャだろうが陰キャだろうが同じ人間
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