義父母が事故で死んだとき、報せの電話を切ったあと、美幸は笑った。義父母が死んでうれしかったのだ。誰かが死んで喜ぶような人生は、その当事者もつらいはず。

その後、夫が妻子に暴力をふるうようになり、美幸は夫の顔色をうかがって自身も深愛に冷たく当たった。自分が心地よく生きていないと、そのしわ寄せは弱い者に向かっていく。美幸の暗くて重い一面が明らかにされたシーンだった。
彼女は実は今も気にしているのだ。義妹のあかりにいわれた「あんたも加害者じゃん」という一言を。
深愛の不倫相手である夏生は、店長を務めるスーパーで店員たちから「不倫してるの?」と迫られていた。深愛と夏生が一緒にいるところを見た店員が数人いたのだ。妻のメンタルが問題で、それをカウンセラーを目指している深愛に相談したところ、自分が診ると言ってくれたと、夏生は半分本当で半分嘘のようなことを話してごまかす。

それを聞いた店員たちが、そういうことかと納得しているとき、ひとりがつぶやいた。
「
ふたりがドンキで買っていたのはコンドームですよ」
夏生、危うしである。