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死にたい時、助けを求めるって難しすぎる…自殺未遂の後悔を漫画化した作者に“本音”を聞いた<漫画>

「死ななくてよかった」と感じた瞬間

――有賀さんはご自身が大学生のときに自殺未遂をしたことを漫画に描かれていますが、「生きていてよかった」と感じたのはどんな時でしたか? 有賀さん(以下、有賀):自殺未遂をして病院に運ばれて家に戻ってからも、体調の悪さと嘔吐が続いていました。そんな私の世話をするために、自殺未遂を知った母が地元から駆けつけてくれて、ゲロまみれになった部屋を綺麗に掃除してくれました。そしてビデオ通話で地元の家族に私の無事を連絡してワイワイ喋っているときに「ああ、生きていてよかったな」と思いました。 ――お母さんから自殺未遂について何か言われましたか? 有賀:母は気を遣ってくれたのか、自殺未遂のことは責めず優しく接してくれました。

漫画の主人公を「パンダ」にした理由

漫画『ウツパン』――背景がリアルに描き込まれているのに、主人公がパンダなのはなぜですか? 有賀:単純にパンダが好きなのと、私が目の下のクマに悩んでいるので、目の周りが黒いパンダに親近感を覚えるんです(笑)。作品のテーマ上、どうしても暗い情報が多くなってしまうので、パンダを主人公にすることで少しでも緩和したいというのも理由の1つです。
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希死念慮は「痒いところを掻かずにいられない感じ」
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