大人になって仲良くなった4人組には“共通点”があった。謎多き女性の登場が意味するもの
過去をシェアする再会
では、このみんなのみどちゃん会では、具体的にどのような結びつきとなるのか。ゆくえと会った美鳥は、次に椿の家に突撃訪問する。
同級生だった中学生時代が回想され、玄関で美鳥を見送るとき、椿の「いつか帰りたい家を持てるようにと願うしかなかった」というモノローグが豊かな余韻となる。荒れた中学時代の彼女を知るからこその椿の優しさが滲む。
美鳥は夜々に手料理を作る。一口食べた夜々が「これだ」 とご満悦。夜々は、美鳥に将棋を教えてもらった幼少期を回想する。この将棋、美鳥は椿に手ほどきを受けている。椿との記憶を経由した夜々との過去なのだ。
美鳥の人間関係が、過去と現在の間でうまくリンクする。そして最後に会うのが、4人の中では唯一彼女を探し、そこまで親しい関係性ではないと内心不安な紅葉だ。こうして過去をシェアするように再会を果たす美鳥の存在が、クライマックスへのどのような橋渡しとなるのか。
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<文/加賀谷健> | | 『いちばんすきな花 シナリオブック 完全版(上)』 「男女の間に、友情は成立しますか?」フジテレビ系木曜10時ドラマに共感の声が続々! SNSで話題沸騰! いちばん「語りたくなるドラマ」のシナリオブック完全版。多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠 主演!『silent』の村瀬健プロデューサー×脚本・生方美久が“クアトロ主演”という新しいスタイルで描く、年齢も性別も過ごした環境も違う4人の友情と愛情の物語。 |
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