――小学校を卒業したあとは私立の中学へ進学したんですね。
有賀:小学校の知り合いがいないところに行きたかったので中学受験しました。学校という空間で勉強することができなかったのですが、塾では勉強していました。
「今の環境以外のところへ行きたい」という一心で中学受験の勉強をしていたのですが、終わった途端に「
どうして勉強しているんだろう」という気持ちになって全然勉強しなくなりました。
また、小学校に続いてうつっぽく、新しい環境になったことで適応障害のようになって勉強という行動が全然できませんでした。ペンを握って机に向かうことがすごくしんどかったです。
――友人関係はどうだったのでしょうか。
有賀:小学校の頃に続いてすごく内向的になっていたので、友達付き合いはうまくできませんでした。友達が全くいなかったわけではないのですが少なかったので、学校行事とかは辛かったです。
人に対して「自分なんかが話しかけていいのかな」と考えて、つい黙ってしまっていました。相手からするとそれは「別に私に興味ないのかな」と受け取られるのであまり仲良くなれなかったのかもしれません。今振り返ると、どんな人でも話しかけられると嬉しいから気にせず話しかけた方がいいと分かるのですが、当時は「自分が仲良く振る舞うのはおこがましい」と思ってしまっていました。
――中高時代の辛さは何が原因だったと思いますか?
有賀:家庭の荒れている状況が小学校の頃から変わらなかったので、そのストレスが積み重なっていたと思います。そのストレスで勉強ができなくて、親に「全然勉強してないじゃないか」と怒られるという悪循環でした。