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ドライブ中に「コン」と音がして…コロナ禍に起きた“あり得ない出来事”。「原因はナンバープレートでした」

不安が人々の判断力を鈍らせてしまった

 外出でリフレッシュできたはずが、逆に沈んだ気持ちで帰宅した吉田さん。自粛期間とはいえ、自分の行動が見張られているようで嫌気がさしてしまったと言います。   悩む女性「密を避けて、車での県内移動でこんな思いをするなんてと悲しくなりました。ウイルスは人を介して持ちこまれるから怖いという気持ちはわかりますが、それではいつまでも家から出られません。突き詰めれば、他県への移動のみならず、隣町や隣の市にも移動しないほうがいい。でもそれは現実的ではありませんよね。  人が生きる上で、人とのかかわりは必要です。コロナ流行下では、ウイルスへの不安が大きくなりすぎて、冷静な判断力を失った人が多かったと感じます」  目の前にいる人がどこからどんな用事で来ているのか、これから何をするのか。それは見ただけではわかりません。にもかかわらず「最悪のパターン」を想像して石を投げてしまった人は、きっと不安に推し潰れそうな精神状態だったのでしょう。  

必要なのは情報を精査する能力

 インターネットやSNSの普及で、精査されない情報が大量に流れ込んでくる時代。ですが玉石混交の情報が同時に入ってくるため、それを精査する能力、情報リテラシーが必要です。コロナ流行下では、目の前を通り過ぎる情報に振り回され、必要のない買い占めをしてしまったり、度を越して“自粛警察”と揶揄されるような行為に及んだりするなど、冷静さに欠けた行動が多く見られました。    人は未知のものに恐怖を覚え、不安を増大させてしまいます。「コロナウイルス」という未知のものへの恐怖が強すぎて、自分が何と対峙しているのか分からなくなってしまった人も少なくなかったと思います。コロナ流行の約3年間を経験したわたしたちは、情報に流される恐ろしさを、身をもって知りました。「事実」と“~かもしれない”や“~らしい”の違いを適切に見きわめ、自らをアップデートしていきたいですね。 【関連記事】⇒コロナの3年間で「不登校が増えた」学校も。ある教師の“本音のつぶやき”に激しく共感 【関連記事】⇒48歳・独身女性「母なしでは生き方がわからない」。依存し合う“危険な母娘関係”から抜け出すには #令和の親 #令和の子 【関連記事】⇒「お金があったのが不幸の元かも」ひきこもり息子を支える、裕福な62歳・パート主婦の嘆き <取材・文/塩辛いか乃> 
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako
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