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クズ夫が似合う“45歳俳優”の下品な笑みがすごすぎた…息子に不倫を咎められ「まさかのひと言」

滑稽なような気の毒なような、夏生の“生きづらさ”

 そこへ妻のふみこから、息子が帰ってこないと連絡が入る。あわてて深愛を送り届ける夏生。車内でひとりごとのように「結婚していろいろあったけど、こんなにトラブルが続くのは初めてだ。男というだけで、父親というだけで、なんでオレがすべての責任を負わなきゃならないんだ」と愚痴を吐き出す。 『泥濘の食卓』 彼自身もまた生きづらいのだ。息子は不登校がちで、妻はメンタルをやられて。一生懸命がんばっているのに、スーパーの従業員たちは噂好きで人間関係を調整するのがむずかしい。そのあげく以前同様、軽い気持ちで不倫をしたら相手がとんでもなく純粋で深情けの深愛だった……。 「離婚して私と結婚して」と責め立てられるほうがまだマシだ。自分が100パーセントの愛情を注いでいるわけではない相手が、なにもかも受け入れて善意からとはいえ家族にまでするりと入り込んできたのはつらいだろう。夏生の心情を考えると、滑稽なような気の毒なような。

浮気に気づいた妻は息子へ「相手、教えてくれない?」

 そしてふみこは気づいてしまう。夫が「また」浮気をしていることに。そして相手が深愛であることも薄々わかりつつある。証拠を探して部屋を荒らすふみこ。何をしているんだと自分で思いながらも手を止めることはできない。足の踏み場もなくなったリビングでぼんやり座っているところへ帰ってきたハルキに、夫の不倫相手について「相手、教えてくれない?」と語りかける『泥濘の食卓』 一方の深愛は、母の美幸から「結婚を考えている相手は誰なの!?」と激しく責められる。深愛は叔母にそういう人がいると打ち明けたのだが、それを偶然、母親が立ち聞きしていたのだ。  ハルキは父親の不倫相手を母に告げるのか、そして深愛は……。最終回が待ち遠しい。 【関連記事】⇒枯れたおじさんと不倫する、田舎住み25歳女性の胸のうち。“純粋に”恋に突っ走る恐ろしさ|ドラマ『泥濘の食卓』 【関連記事】⇒好きな男の子に「レイプされそうになった」と噂を流す少女。その“とんでもない理由”にゾゾッ…|ドラマ『泥濘の食卓』 <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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