
しかし、後日の検査ではあまりの激痛で歩くどころか話すこともできず、最終的には夫に仕事を中断して迎えにきてもらいました。
その時に通院や治療の負担を私に任せきりにしていたことを反省してくれ、今後の治療との向き合い方について真剣に話し合うことができました。
今思えば、不妊治療への戸惑いや夫と話し合えない分ネットでの意見ばかり見てしまったことにより、自分の意見がわからなくなっていたんだと思います。
ただ、彼自身の検査では問題がなく、通院する必要のない夫は不妊治療の実感が湧いていませんでした。卵管造影検査の帰り道に「私は受けたくなかったし不安だって言ったのに!」と、怒りに任せて話してしまいましたが、結果的にはそのタイミングでしか話し合うきっかけはなかったと思います。
私たちが最終的に決めたのは、「一緒に経験できることは効率が悪くても一緒にする」ということです。1日24時間しかないのはお互い様なので、子供は二人のことなのでできる限りそこにかかる時間や負担を同じにしています。
私たちは幸い夫婦で在宅、夫はフレックス制ということもあり、私が通院の日はできる限り送り迎えをしてもらい、同席できる検査は一緒に来てもらいました。 妊娠をしてからも、病院への送り迎えは夫にしてもらっています。

他にも、気分が悪くなりそうな内容の検査の時は家事は夫に全て任せるなど、治療によって私だけじゃなく夫も生活が変わるように調整をしたんです。
最初は通院は一人でもできるし、夜に夫へ共有するだけで良いと思っていましたが、相手に実感が湧いていない中、話すだけでは無駄だということがわかりました。
効率は悪くても通院を一緒にすれば、いつもと違う生活リズムになって帰りの移動中や病院終わりの昼食中にでも結果を共有可能で、夫も自覚ができるようになったので、先々のことを考えると私たちには合っていました。