私たちが選んだ病院は、夫婦一緒に講座を受けないと不妊治療の初診が受けられない病院でした。
最初に妊娠の仕組みや不妊治療のステップについて詳しく説明してくれたので、夫も私の体の負担を考えて、「このステップまで進んでもダメだったら子供は諦(あきら)めよう」という基準も一緒に決めてくれました。

必ずしも、こういった病院を選ばなくても良いとは思いますが、強制的に講座を受けないと夫は私より不勉強なまま不妊治療を始めてしまっていたと思うので、筆者はこのサービスにとても感謝しています。
なかなか自発的に調べることができない男性や自覚が芽生えにくい男性には合っているかもしれません。
この経験を踏まえて私たち夫婦が後悔しているのは、不妊治療中にこそ不安の芽は摘(つ)んでおくということです。
“産前産後の恨みは一生”と言いますが、妊娠をしても男性は自覚が芽生えにくいとひしひしと感じています。
不妊治療中も、「子供ができるかもしれない」というのはワクワクすることのはずなのに、男性の取り組み次第で不安にもなってしまいます。それでなくても、子育てをすることに対して不安を感じやすい日本で、パートナーからも不安な気持ちにさせられたら辛いですよね。
不妊治療自体は大変ではありますが、妊娠出産や子育てのことについて二人で話し合う時間がプラスであるというメリットがありますし、それだけではなく、子供ができてから考えるよりも治療中に話すことで、お互い実感が湧くこともあります。
不妊治療中こそ、きちんと話し合う時間が大切だと思います。
<文/ちーちょろす>