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ぐうたら夫が似合いすぎな53歳俳優。北の国から、三丁目の夕日と頼りないキャラがバージョンアップか

ドラマとしては“一生見ていられる”

 と思いきや、10年もの間、見捨てずに悠作を励ましてきた編集者・土門幸平(北村一輝)が、達男との生活についての新作を書いてみたらと提案してくる。最初は激渋りする悠作だが、何となく描いてみる気になる。  でも、やっぱり描かない。とにかくやる気なく、何かと理由をつける悠作には、と思いきやな行動ばかり。だから見ていて飽きない。傑作だったのが第2話だ。悠作が順基とふたりで手巻き寿司を食べている場面でのこと。  順基が二切れ残っているトロを取る。「おい、さっきもトロ食べただろ」と悠作。一応、達男に残しておこうと考えたのかと思いきや、「なんでだよ」と尋ねた順基に、悠作がすかさず、「真っ先に疑われんの、この俺なんだからな!!」。もう爆笑。  とことん自分勝手で、とことん自分を通すブレない人。身近にいたら絶対嫌だけれど、ドラマとしては、“一生見ていられる”。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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