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水着キャンペーンガール出身の47歳女優が“日本一の役者”だと言い切れる理由

俳優としてのビジョンが明確

 美香は、単に家庭を支える“女房”ではなく、家庭と外の社会との境界を守る接着剤のような存在だったように思う。夫を支える妻として、ふたりの子どもを持つ母としての顔が、社会全体に向けられる。と同時に社会に対するクッションにもなる。  井川が演じることで美香役にはそういう力強さが生まれた。『東京公園』でベビーカーを押す井川も母の姿に違いなかったが、それがよりわかりやすい社会性を持って視聴者の前にいる。  草彅剛主演の社会派ドラマ『罠の戦争』(フジテレビ・関西テレビ、2023年)でも家庭と社会との狭間で苦悩する妻&母役を繊細に演じていたのが記憶に新しい。役をこなすごとに俳優としてのビジョンが明確にバージョンアップされている。日本一どころか世界一の俳優だろうか。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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