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正月の「お雑煮」が子どもの頭を良くする“3つの理由“。東大卒ママが実感

 お雑煮は、義務なのか?
お雑煮

もうすぐお正月。おせちを手作りしない家庭は大半のようですが、せめてお雑煮だけは作るべきでしょうか?

 こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育」についてさまざまな実践法を提案しています。

お雑煮ってどうしてますか?

 今年も残りわずかとなりました。お正月くらいはのんびりしたいと願いながらも、新年のごちそう準備に頭を抱えているママやパパは少なくないでしょう。  おせちは注文するにしても、お雑煮だけは作らねば……と義務感でいっぱいかもしれません。そもそもお雑煮って本当に作るべきなんでしょうか?  結論から言いますと、お雑煮は縁起の良い食べ物であり、幸せな一年を心から願うために穏やかな気持ちで作ったほうが良いのではないか?ということ。そしてどうせなら、”子どもの才能を無理なく刺激する時間”にしてしまおうというご提案です。  そこで今回は、食文化研究家と食育専門家の2つの立場から、親子で役立つ「お雑煮の基本」と、子どもの才能(知性・感性)を刺激するきっかけになりうる「お雑煮のメリット」についてご紹介したいと思います。

雑煮は、500年以上前から食べられていた

雑煮は、ハレの日の食べ物

雑煮は、ハレの日の食べ物。新年に幸せを願う気持ちをこめて食べましょう

 そもそも雑煮は、500年前の室町時代には生まれていたという古い歴史があり、時代を経て“ハレの日”の食べ物になりました。  正月にやってくる神様をお迎えするために餅をお供えして、そのお下がりとして雑煮をいただくようになり、新たな門出(新年)に幸を願う気持ちが込められています。  ですから、おせちはさておき、雑煮だけでもしっかり準備する価値があると考えても良いのではないでしょうか。  ここで、故郷の味を完璧に作れなくても、むやみに罪悪感を抱く必要はないと私は考えています。そもそも雑煮は餅のかたち、出汁や味付け、具材などは多種多様であり、同じ地域でも異なる雑煮を食べているケースは少なくありません。  さらに人の移動や交流も加わり、地域だけにとらわれることなく変化を続けています。考え方によっては、結果として家族がおいしく機嫌よく食べてくれればよいのかもしれません。絶対にこうじゃなきゃ!というプレッシャーを感じながら作ることだけは避けたいところです。  雑煮を自由かつ柔軟に作れるようになれば、子どもの五感を刺激しながら好奇心を高めたり、知識を深めたりすることができる。そして結果として子どもの「非認知能力(学力テストなどでは数値化されない、子どもの将来や人生を豊かにする力のこと)」を高めてくれることにつながると、私は考えています。 大げさだと思われるかもしれませんが、私自身はこのような環境で育ち、東大に合格。そして好きな仕事に携わることができています。
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お雑煮のメリット①知的好奇心を高められる
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