
SNSを見ていると、今回のツアーに参戦するMATEが口々に「入国」という表現を使っている。面白いなぁ。なるほど、これはもはや単なるツアーでもライブでもない。ぼくらは、三代目JSBが統治する“JSB LAND”に入国するというのだ。
パスポートや入国条件は必要なのか。そんなものはない。ただ入国までの間、ちゃんと心づもりさえしておけばいい。ライブ会場に行くまでの時間は、飛んで、飛んで、まるでいくつものワープをくぐり抜けて到着するような気分。
ライブであってライブではない。とても矛盾するようだけれど、三代目JSBのライブがひとつの土地、国、世界となったことはどうやら間違いない。ぼくらが生きている現実の延長にあるのかどうかもわからない、まったくの異次元。こんな世界線があるなんて!

先行開催されたアリーナツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2023“STARS”〜Land of Promise〜』がMATEにとっての約束の地だったなら、続くドームツアーではJSB LANDの住民票を得たようなもの。ここでは、メンバー7人とMATEが理想的な共同体となる。
もしこの世界に非常事態が起こったとしても、三代目JSBなら統治者として必ずや再始動し、この国土を土壌ごと総入れ替えしてくれる。
それをまたMATEと一丸となって、ゆっくり時間をかけて耕し、肥えた土地をこしらえたらいい。何度でも再生可能な理想郷である。あるいはこうも表現できる。控えめに言って、世界で一番楽しい場所。やっぱりどうしてもエンタメなんだよなぁ。
エンタメ世界は現実に対して少なからず、でも確かに希望を与えることができる。三代目JSBの場合、ぼくらは安心してその希望の光を浴びることができる。それが彼らとMATEとの固い約束であり、結束でもある。