ジェットコースターや絶叫マシン、危険や恐怖をともなうのに、その手のアトラクションに惹かれてしまう。それは生きているのを実感したいからかもしれません。
タワシさんが最初に挑戦したのは、スカイダイビングです。5万円支払って、万が一死亡した時の書類を記入して、空からレッツダイブ。
もちろんインストラクターと一緒に飛行機からダイブするわけですが、ここで死の恐怖を妄想してしまう人もいるはず。雄大な空を謳歌する前に、魂が天に召されるのではないかと、昇天を疑似体験してハイになってしまう人。
空で死んだ気になって、着地してから「生きている」のを実感する。時に私達は、ぬるい日常にあえて活を入れる必要があるのかもしれません。
情報や物質過多の生活に疲れ、仕事から人間関係まで一気に捨ててしまう人もいる世の中、まずは自分の中身をリセット&デトックスしてみませんか。…という思いに駆られたかどうか不明ですが、タワシさんは断食道場に挑戦します。
お値段なんと1週間で11万円。“食事なし、あるいは粗食なのにこのお値段?”と訝(いぶか)りつつも、タワシさん、紆余曲折(うよきょくせつ)の末にここでもやはり「生きている」を実感しました。味覚が研ぎ澄まされて、「食べること」のありがたみを知るのです。
人間、一度身も心もからっぽにすると、入ってくるものの尊さを感じるのでしょう。