――話が長くて気難しいバイトの青年、ヨシオ役については、斎藤さんはどう受け止めて演じたのでしょうか?
斎藤:ヨシオ個人がどうというより、シーズン1って、よそものを受け入れてくれる場所がシロウさんであり、ハルだった。そして、その象徴がリリーさんと伊藤沙莉さんであり、その説得力が素晴らしいと思うんです。
リリー:確かにシーズン1の冒頭とか考えると、ヨシオはかなりとげとげしかった。
斎藤:そうなんです。
リリー:投げられた金とか拾ってて。なんだか嫌なもの見ちゃったなって気がしたもん。
斎藤:そこの部分をゆっくり、そっと抱きしめてもらった感じはあって、たぶんそこをまた求められているのかなっていう感じはありました。ただ、不思議とこの4年間、他の現場を経験する中で、自分自身、“この作品の現場にしかない癒し”みたいなものを欲するようになっていたなと思います。
リリー:やっぱりちゃんとした現場とかに行くとここに戻りたくなって(笑)。
斎藤:ちゃんとするって正義なのか?って思いますよね(笑)。
――この4年間で伊藤沙莉さんも大活躍だったと思うのですが、再び共演してみてどうでしたか?
リリー:以前から本当に才能豊かで、素晴らしい女優さんだってことは、みんなが知っていたことなので、(ブレイクは)時間の問題でしたよね。
――斎藤さんから見た伊藤さんの印象はどうでしたか?
斎藤:兼ねてから“彼女でしか成立しないもの”が絶対的にある人だなと思っていましたし、僕はなんと言ってもあのハスキーボイスが素晴らしいと思っていて。なんて言うか、好きな特徴だなとずっと思っています。
リリー:ちっちゃいハスキーっていうのもね、いいんだよね(笑)。
斎藤:そうですね。組み合わせが強いですよね。