――そしてスペシャルゲストが山口智子さんですが、なんでもリリーさんのことを「常々、“心の恋人”と勝手にお慕い申し上げているリリーちゃん」とコメントを出されていました。
リリー:智子さんとはたまにご飯食べたりするんですけど、とても繊細な人なんですよね。一方で人を明るい気持ちにさせる人というか。
――普段プライベートで見ている姿と撮影現場では印象違いましたか?
リリー:違いますね。全然。普段も普通に明るい人なのですが、でもどこか今回の役は彼女に近いものがあるのかも知れないです。
――山口智子さんは斎藤さんのことも「美しい闇を孕んだ麗しい斎藤工くん」と表現されているのですが、斎藤さんから見て山口智子さんの印象はいかがですか?
リリー:美しい闇ってなんかいいですね(笑)。
斎藤:さっきの取材で言いたかったですね。「斎藤工です。僕は美しい闇を持つ……」
リリー:「美しい闇でお馴染みの、ご存じ斎藤工です」
斎藤:「我こそは」(笑)。いや、そうですね。ブラウン管っていう言葉は古いですが、その中で輝いている智子さんを見てきた立場ではあるんですよ。別の作品でもご一緒したことはあるのですが、作品にとっていいことしかしない。何気ない一言だったり、さすがだなっていつも思います。
その作品への関わり方によって、今回もそうなのですが、上がったもの観ると、ものすごく後半、智子さんが引っ張ってくださっているなって思うんです。作品を作るっていうことに対して、すごい俯瞰で見えているんだなって。
一方ですごく近くに温かいエネルギー、太陽光を持っている方なので、その俯瞰と主観みたいなバランスに、とてもプロフェッショナルなものを感じましたね。