Fashion

寒暖差が激しいなか何を着ればいい?意外なインナーで驚きの快適さに

外出してどれほど違いがあるのか実験してみた

 家にいるときはいいとして、問題は外出する時です。どれほど違いがあるのか、自分の身体を使って実験です。ウールではあるけれど、メリノウールは繊維が細いので、ちくちくして肌がかゆくなるということはありません。また非常に軽く、しっとりして優しい着心地です。
インナーとして着ると温かいメリノウール

インナーとして着ると温かいメリノウール

 実験の場は朝9時スタートの真冬の探鳥会。家を出るときの気温が5度、お昼には12度ぐらいまで上がる予定です。その間、歩いたり、立ち止まったりを繰り返すので、通常ですと、汗をかいたり、寒くなったりします。探鳥会当日の朝は寒く感じたので、セーターを重ね着してダウンジャケットを羽織っての参加です。  暖かさは問題なし。いざスタート、ということで参加したのですが、途中で鳥を見ることに夢中になり、すっかり実験中であることを忘れてしまいました。しかし後で振り返ってみると、忘れたということは、それぐらい快適だったということです。  寒くもなく、かといって途中汗だくになることもなく、あら、なんだかこれはいいのではないの、登山の人たちが着るだけのことはあるのね、というのが感想でした。その後も外出時に着てみましたが、同じように快適に1日過ごせました。

「尾州ウール」を使った日本製のカットソー

 そんなわけで、素晴らしいメリノウールの長袖Tシャツですが、難点は価格でしょうか。いきなり毎日のインナーとして数枚買うにはちょっとハードルが高い価格です。
世界的に有名な「尾州ウール」を使ったメリノウール

メリノウールは世界的に有名な「尾州ウール」を使った日本製のカットソー

 というのもこのメリノウールの長袖Tシャツは世界的に有名な「尾州ウール」を使った日本製のカットソーなのです。作っているのはspanという日本に自社工場を持つファクトリーブランド。この会社のHPのコラムには、現在、日本で流通する洋服のうち日本製のものはたったの2%程度だと記されています。
次のページ 
日本に生産工場がなくなったら、同時に技術も失う
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ