
その後も何度も同じ女性から電話がかかってきましたが、ミサキさんはこわくなり出られませんでした。
10分ほど電話が鳴り続けていましたが静かになったところで、タツオさんが帰宅しました。
「帰宅早々『俺、スマホ忘れていったよね?』と言うので、電話が何度もかかってくるから出てしまったことと、相手が話していたことを伝えたんです。
そしたら、ケロッとした顔で『あれ? 言ってなかったっけ? 嫁さんだよ』と言われました。しかも『そろそろ2人目が生まれる頃だったんだけど、ちょっと早まっちゃったみたいだな~』と……」
なんと、先ほどタツオさんのスマホに鬼電してきていた相手はタツオさんの奥さんで、しかも2人目を出産中だったのです。
あまりの衝撃に言葉が出ないミサキさんに、「ごめんね、今から病院に行くから今日のデートはできなさそう」と言うタツオさん。
タツオさんは玄関で靴を履きながら「ミサキちゃんの誕生日に、俺の子どもが生まれるなんて、俺たちって運命だよね」とミサキさんに言ってきたそう。
奥さんがいることを伝えずに半年間も付き合っていたこと、子どももいること、さらに奥さんは2人目を妊娠中だったこと、などなど、情報量が多すぎてパニックになるミサキさん。しかし、ふと冷静に「運命の相手ではない」と悟り、すぐに別れる決断をしました。
その後、タツオさんが「別れたくない」とゴネましたが、なんとか別れることができたミサキさん。
それからすぐに友だちの紹介で知り合った人と付き合うことになり、いろいろな共通点があることに運命を感じて結婚し、今では幸せに暮らしているそうです。
本当の運命の相手に巡り合えてよかったですね。
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<取材・文/nami イラスト/ズズズ
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