“男性と結婚したい息子”に猛反対する「理解がありすぎる」父親。心配の理由に胸が痛む|ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』
3月9日に『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(土曜よる11時40分~、東海テレビ・フジテレビ系)の10話が放送された。練馬ジム作の同名漫画が原作の本作は、昭和気質の中年男性・沖田誠(原田泰造)が、現代の価値観にアップデートしていく様子を描いたヒューマンドラマである。

9話ラストで砂川円(東啓介)は、恋人の五十嵐大地(中島颯太)にプロポーズ。10話ではゲイであることをカミングアウトするため、また大地との結婚を認めてもらうために、円は実家に帰る。自分達の関係を円の家族に受け入れてもらえるのか、不安に押しつぶされそうになる大地。そんな大地を励まそうと誠は「君たちが望むことを、周りのせいで制限を受ける必要はないと思う」と声をかけ、少し心が軽くなった様子を大地は見せる。
その後、無事に円から家族を説得することに成功したという連絡が入り、大地だけではなく2人の関係を応援していた沖田家も安堵。しかし2人の関係性が順調に進展していくように思われたタイミングで思わぬ人物が登場。大地の母・美穂子(松下由樹)と離婚し10数年会っていなかった父・堀内真一郎(相島一之)が、大地の前に現れたのだ。
息子が男性と付き合っていることに“危機感”を覚えた真一郎は、円との関係を考え直すよう大地に告げた。そして「この国では同性婚は認められていない。だから友人たちに祝福されようが、法的には守られていないんだ」「職場で配偶者のための福利厚生を利用することができない」「パートナーが病気や怪我で手術が必要になった時、本人の意識があれば良い。でも万一誰かが代わりに判断をしなければいけなくなった時、他人であるお前には手術の同意ができない」という。

画像: 東海テレビ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』公式サイトより
男性同士のカップルが結婚するということ
父親が目を潤ませて心配する、同性婚の“デメリット”
大地は「そういうのは知ってる」と真一郎の言葉を遮り、「パートナーシップ制度っていうのを導入する自治体が増えてて、いろんな問題が解消されつつあって」と反論。しかし、真一郎は「じゃあこれは知ってるか?」と間髪を入れずに言い返し、「イギリスでは若い世代でも30%が就職する時に性的志向を隠すそうだ。給与や出世の面で不利になるっていうデータがあるからだよ」「それから世界でも70か国以上、同性愛行為を犯罪だと捉える国がある。子どものころから『世界中回っていろんな動物たちを見てみたい』って言ってたろ? そのパートナーとじゃ行けない国があるんだぞ」と続ける。 そして、「世の中が間違ってるかどうかは知らん。私が気にしてるのは、自分の、たった1人の息子のことだ」と目を潤ませながら説得した。
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