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篠田麻里子&小池徹平の不倫ドラマ“色っぽさゼロ”の衝撃ラストとは。最後の最後にニクい演出も

「幸せな結末」にすり替わったさりげなさ

『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』9話より©テレビ朝日 致命傷を追ったマサトが息を引き取ると、不倫の毒気はすっかり解毒されたかのよう。再会はもうひとつ。第9話で裕が実は財田の息子であることが明かされたが、自分も不倫によって息子の親権を取られた財田と親子水入らずで昔のように抱きしめ合う。  では、心寧の親権を争う離婚裁判はどうなるのか。大切なことは娘の希望。そして過ちは決して許されないわけではないこと。何が最良か考えた渉は、綾香と和解し、再び3人で家族の暮らしをリスタートする。  不倫ドラマ史上、最恐の不倫劇はこうしてハッピーに幕となる。ほんとびっくりするくらいハッピー。今、考えると、渉の苦悩がにじむ場面でことあるごとに流れた挿入曲「最後の雨」が、第5話ラスト、大瀧詠一の名曲「幸せな結末」にすり替わったさりげなさがにくい。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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