「職場恋愛とかサークルで知り合って付き合うみたいな、小さいコミュニティ内の出会いなら、気配りできる男性と美和さんのような受け身な女性がお付き合いして結婚することはあるかもしれません。ライバルも少ないし、顔を合わせる機会が多いから、小さな共通点などから親しくなる可能性もあります。
けど、マッチングサービスの中だと男性もいろんな女性を比較検討しているんです。
人気レベルが違いすぎる人とは会えないんです。
コミュ力がある男性に会いたいなら、美和さんも他人への気遣いとか積極的になるとか、そういう努力が必要ですよ。欠けてるところを埋める相手が自分と釣り合うわけじゃないんです」
その後もいろいろありましたが、美和さんは何とか婚活をスタートしました。腰が重く、最初にご相談にいらっしゃったときから数カ月経過し、婚活をスタートした時は39歳でした。
ご本人は当然のように同年代男性と会えると思っていたのですが、低収入で実家暮らしの美和さんに申し込みが来るのは、40代後半から50代・60代の年上男性ばかりでした。一番年齢が近い男性でも3歳年上で、年収は美和さんと同程度でした。
「
コミュ力がある男性とか言っている場合じゃなかったって分かりました。引き寄せようとしないで、もっと若いうちに始めていなきゃいけなかったんですね」
「行動したから分かったことじゃん。これから行動していこうよ」
「そうですね。後悔しないように行動します」
現実から逃げることなく、勇気をもって踏み出した一歩は尊いと思います。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
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<文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:
@koakumamt